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2019/1004

その他

~会社経営者は個人名義?会社名義?どちらで買うとお得?~

今回は会社経営者(以下、経営者)の方々が自宅を買う際に会社名義で購入するか個人名義で購入するかについて。

それぞれのメリット・デメリットから見ていきます。

【会社名義】
●メリット
・固定資産税やローンの金利、減価償却費、修繕費などを会社の損金にすることができます=節税対策となります。(個人、会社共に余計な税金や社会保険料の節税)
●デメリット
・個人のローンと比較して融資面で不利となります。(金利、借入期間)
・住宅ローン控除の使用不可。
・購入時と売却時の税制優遇制度が受けられない。

【経営者個人】
●メリット
・住宅ローン控除が適用(物件の条件にもよる)
・低金利かつ最長35年で借入が可能。
・購入時に住宅資金贈与などの各種優遇制度が受けられる。
・売却時の税制優遇制度が受けられる。
●デメリット
・経費参入ができない。=法人の節税はできない。

☆注意点
会社名義で購入をする際には、経営者がタダですむことはできません。
役員社宅として貸し出すため、賃貸料相当額を会社に支払う必要があります。
※賃貸料相当額は、床面積に応じて「小規模住宅」・「小規模住宅以外」に区分され計算する。賃貸料相当額についてはご相談ください。

~FP松本の見解~
会社で取得すると様々な費用を損金計上することできますが、現金購入ができない場合にはローンを組むことが必要となり、ローンの条件も各会社によって変わってきます。
個人で組む住宅ローンとは違い、会社でのローンは法人の決算内容によって金利や借入期間が変わってきます。長期といっても個人のような35年ローンは難しく、それよりも短期間での返済と高金利が求められます。
場合によっては、キャッシュフロー面での会社経営の足かせとなったりもします。
会社があり、経営者個人があるため、経営者の方々は必ずしも会社名義で買うことがお得になるわけではありません。
当然、会社と経営者の双方から見て、税務上お得となることが大前提で会社名義で購入することになりますので、財務面・税務面でのトータルコンサルティングをすることが大切です。